2026.08.27 NEW
IACUCCI(イアクッチ)
50th ANNIVERSARY BAG | SPECIAL TALK Vol.3
今年2026年に創立50周年を迎えたIACUCCIー
ディレクター・Chizuとデザイナー・Naluによる、全3回のSpecial対談。 Vol.3で語られるのは、IACUCCIが築き上げてきたスタイル。ものづくりにかけるお互いの熱い想いが交わされた、特別な時間の記憶です。
Nalu:新しいコレクションやサンプルを作るたびに、その裏には必ず研究や検討があります。何となく作っているわけではありません。一つひとつのディテールに理由があります。そして今のように、あらゆるものが均一化されやすい世界では、流行はすぐに広まり、情報も次々に消費されていきます。そんな中で、自分たちだけのスタイルを確立するというのは本当に難しいことです。
Chizu:本当に。よくわかります。
Nalu:でも、それこそが私とPaoloが自分たちに課した挑戦でした。そして今は、その挑戦を娘のGaiaが引き継いでいます。彼女は私以上に信念を持っていて頑固ですから(笑)、この想いはこれからもずっと続いていくと思います。本当に大変な努力が必要な仕事ですが、今その成果を得られていることに誇りを持っています。
Chizu:今までの歩みや様々な想いを伺ってきましたが、デザインにかける想いに変化などがあればお伺いしたいです。
Nalu:変化はもちろんあります。時代の流れや社会に合わせて進化していますから。ただ、私たちはコレクションの中にブランドの原点となる定番モデルを必ず残すようにしています。ロゴがなくてもIACUCCIだと認識されるのは、軸となるフォーマットやアイデンティティを守り続けているからです。 一方で、柔らかい構造のナイロンバッグやラフィア素材など、昔は考えもしなかった新しい試みも積極的に取り入れています。
Gaia:10年前の私たちは、もっとエレガントでクラシックなスタイルに重点を置いていました。ですが近年の進化としては、よりカジュアルな方向へ広げながらもエレガンスを失わないこと。言うならば、「カジュアルでありながらエレガント」という世界観へ進化してきたことが、一番大きな変化かもしれません。
Chizu:そうですね。はじめてIACUCCIのコレクションをセレクトした時は、迷いなくSORBETTOをブランドアイコンにしたいと思いました。正統派のトートバッグ型にブランドイニシャルのIロゴが印象的で、ハンドルの仕上げから金具等のアクセサリーの備え方まで、まさにクラシックなスタイルにブランドアイデンティティが上手く盛り込まれたデザインだと思いました。時代を経て、今のIACUCCIは、そんなイタリアらしさをモダンに表現するために、少しアクティブな感性を融合させて、クラシックなデザインに崩しすぎない抜け感を出したと思います。ラフになりすぎない大人の上品さが漂うLANAシリーズの様なボストントートが注目されている新たな傾向は、まさに今の気分を捉えていると感じています。
Nalu:ええ。つまり今の時代を踏まえて進化し続けるということです。私たちは最初のサンプルができると、お互いに「これ、自分で持ちたいと思う?」と確認します。「私は持たないかも」となったら採用はしません。日本のお客様のスタイルや実用性も意識しながら、私たちが本当に愛せる“スタイルのあるバッグ”だけをお届けしたいと思っています。
Chizu:まさに、私も常に心がけていて、IACUCCIにも求めていることです。「私たちが持てなかったら製品にしない」という姿勢は、毎回のコレクションにしっかりと表れていると感じます。同時に、私もセレクトする時は「自分が持たないもの、持つ人をイメージできないものはセレクトしない」という軸を大切にしています。
Nalu:日本とイタリアでは事情も市場も違いますよね。だから私たちは常に調整をしなければなりません。イタリアで良いものが、そのまま日本で良いとは限りませんから。でも、「誰がこのバッグを持つのか」ということは、私たちはいつも考えています。それは決して偶然ではなく、常に意識していることです。
Chizu:是非、これからも自分たちが持ちたいと思えるバッグを作り続けてください。
日本のお客様の中には、単なる流行の消費ではなく、品質や背景にあるストーリーに惹かれ「一生もの」として愛用してくださる方もいらっしゃいます。だからこそ、イタリアのスタイルや感性をしっかり届けていくことは、私たちの大切な役割だと思っています。
Nalu:私たちが心がけているのは、彼らの考えを知ることです。
Chizu:そうですね。初めてNaluに会ってデザインの話をした時、とても熱心に聞いてくれたのを鮮明に覚えています。私の「もっとこうだったらいいのに」という相談に一つひとつ柔軟に対応してくれました。今もその頃と変わらず、常に日本のお客様の声に耳を傾け、受け入れてくれる姿勢には、本当に感謝しています。
Nalu:お互いに情熱と敬意を持っているからこそ、言語や文化を超えて理解し合えるのだと思います。日本のお客様は品質や職人技、背景にあるストーリーまで深く理解し、長く大切に使ってくださいますから。
Chizu:そんな風に日本のお客様を理解していただけていると思うと、とても嬉しいです。
それでは最後に、一言お願いできますか。
Gaia:これまでIACUCCIを知り、好きで応援し続けてくださっているお客様へ心から感謝しています。そして、これからブランドを知ろうとしてくださる新しいお客様にも感謝を伝えたいです。その出会いそのものが、私たちへの信頼の第一歩だと感じています。また、すべてのIACUCCIスタッフにも、感謝しています。
私たちは、これからもできる限りの努力を続けていきます。
Paolo・Nalu:日本の皆様、そしてIACUCCIを支えてくれているすべてのスタッフへ、心からの感謝の気持ちを贈ります。ありがとうございます!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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