Omekashi AUTUMN AND WINTER COLLECTION 2020

“VIBRANT DAYS”

“VIBRANT DAYS”

Talk Session

Yu HirukawaXMami Tanida

12年前に仕事でご一緒して以来、プライベートでも親交があるという
比留川游さんとディレクター谷田真美さん。
歳を重ねるにつれ、好きなものや暮らし方などが少しずつ変わってきたという2人。
彼女たちが、“今”気になるものとは?

「12年前の出会いから、游の印象はずっと変わらない」

谷田「游はずっとタイプなので、12年前くらいに担当していたブランドのモデルとしてオファーさせてもらったのが出会いです。それからイベントをご一緒したりするようになり、プライベートでも仲良くなっていって…」

比留川「2013年の頃だよね、あの頃はイベントがとても盛んな時期でしたよね。一緒にトークイベントをしたり」

谷田「その頃から游の印象は変わらないですね。服をよく知っているから、どんな服でも着こなせる人。芯があるので、何でも着られるけれど、何を着ても游っぽくなるんです。そんな人はなかなかいない。それは今でも変わらず、ずっと同じ印象です」

比留川「真美ちゃんは、とにかく明るくて元気。よく喋り、よく酔っ払います。作っているものに対して熱い思いを話してくれるので、本当に作っているものや仕事が好きなんだなぁと伝わってきて嬉しくなります」

「モノトーンばかりだった私が、柄物や色物、スカートを履くように」

谷田「今日たくさん着て頂きましたが、私にとってはちょっと意外な服に游が反応してくれて、驚いたし嬉しかったんです。このティアードの甘めワンピースはブーツなどを合わせてモードに着こなすイメージなのですが、このワンピースを可愛いと言ってくれたのは意外でした。私服でワンピを着るイメージがなかったので」

比留川「たしかに今までの私服を知っていたら驚くかも。スカートやワンピースを最近着るようになったんです。自粛期間にクローゼットを整理していたら、あまりにも地味で同じ様な服ばかりだなぁと改めて思って(笑) 甘い着こなしは無理だけれど、ワンピースやスカートだって私らしく楽しめるんじゃないかなぁと思えて。そんな風に思えたのはここ最近なんです。モノトーンの服ばかりだったのに、柄物や色物も着るようになったんですよ」

谷田「それはすごい変化! でも着るものが広がるのって楽しいですよね。私は逆に派手な服ばかりで(笑)、自粛期間中に、家で着る服を私は意外と持ってないんだなぁと思ったんです。お家でも着られるんだけれど、テンションが上がる服を作りたいなぁとその時に思いました。Omekashiらしい柄物や色物だけれど、リラックス感があって洗濯もできて着心地もいい服。ブランド名がOmekashiだからお出かけを意識しがちでしたが、そういうリラックス服もあってもいいんじゃないかなぁと」

比留川「今日着たツヤのあるブラウンのシャツや中に着たタートル、肌触りが気持ちよかったなぁ。ブラウンシャツは角度によって輝きが変わって、スタイリングのポイントになりそう。素材感の合わせ方で印象を変えるのは、スタイリングの楽しさですよね。デニムもストレッチがきいていて、腰回りがしっかりカバーされていて、すごく着心地が良かったです」

谷田「嬉しい。このデニムはとても人気で、美脚効果があり、ウエストマークすることで女性らしく見せてくれるシルエット。けれど、ストレッチがとてもきいているので、お家でリラックスして着ることもできるんです。どんどん洗濯して、自分の色に変化していくのを楽しんで欲しいです」

「意識が自分に向くようになったことで、暮らしやファッション、
メイクなどに少しずつ変化が」

谷田「游は昔から抜け感が上手。差し引きのバランスが完璧なんです。Omekashiの服もそうやって、足したり引いたりしながら、人それぞれ自分らしいバランスを見つけながら楽しんで欲しいなぁと思ってます」

比留川「差し引きのバランスも前と比べて変わってきたかもしれないです。今まではプライベートはほとんどノーメイク。けれど、歳を重ねたことで、最近は少しはメイクをするようになってきて、メイクをしても似合う服装と考えた時に今までのバランスやセレクトにちょっと変化があったんです。最近急に変わったわけではなくて、20代後半から少しずつ意識が変わってきた気がします。音楽、映画、趣味など意識が外に向かっていたけれど、意識が自分にも向くようになってきたからかなぁ」

谷田「游の芯は昔と変わらないけれど、たしかに変化を感じるかもしれない。自粛期間があったことで、私も植物を育てることにすっかり夢中になったんです。忙しい時期はなんでも枯らしてしまうから諦めていたのに、時間と心に余裕ができたことで、植物を育てる楽しさに目覚め、リビングやルーフバルコニーに一気に植物が増えました。観葉植物や家庭菜園的なローズマリー、バジル、レモン、大葉…、これからもちょっとずつ増やしていけたらいいなぁと思っています。游はお花や植物は好き?」

比留川「好きです。室内に10個くらい植物を置いています。エアプランツを買ってみたり。お花も飾ります。花束で飾るのではなく、自分なりに花を組み合わせて飾るのが楽しくて。ドーンと飾るのではなくて、ベッドルームとリビングに飾っていることが多いかなぁ」

谷田「花器と組み合わせたり、バランスを考えていけるのって楽しいですよね。私はピンクや紫の配色が好き」

比留川「私は黄色と白かな。お花をいけたりするのはもちろん、自粛期間には掃除のスキルもだいぶ上がりました(笑)」 タオルを新調して、古いタオルを雑巾にして床拭きしてワックスまでかけたり。掃除して断捨離もして、家の中がとてもスッキリしました」

谷田「雑巾にして床拭き! 昔から、游は本当にしっかりしてる。私が歳上なのに、反省してしまうくらいに地に足がついているというか自分というものがしっかりとあるんです。そういう部分は、美しさにも現れていると思います。Omekashiのカタログで日本人モデルさんの撮影は初めて。その時に、絶対に游にお願いしたいと思ったんです。5年後、10年後もきっと游は変わらず魅力的な女性だろうなと思う。そんな大人になった游に着てもらった今回のカタログが本当に楽しみ!今日はありがとう!」

比留川「こちらこそありがとう!楽しみ」