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PROFILE
Text / Rie Miyata
宮田理江
（ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター）多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報などを発信。リアルトレンドを落とし込んだ着こなし提案も得意とする。コンサルタントとしてのビジネスも手がけ、企業向け提案、セミナー、イベント出演も多い。
秋コートの切り札はショート丈！軽やかに着回せる最強３アウター
秋コートの切り札はショート丈！軽やかに着回せる最強３アウター
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秋から冬にかけての時期は、温度変化が激しくて、アウター選びに困りがちです。今のシーズンに重宝するのは、さらっと羽織れるライトアウター。フェミニンなワンピースやスカートに、あえて軽やかなアウターで合わせると、こなれたコーディネートに整います。「ガリャルダガランテ」の新作コートは、かさばらないショート丈が豊作。多彩な着回しバリエーションが楽しめるのも短め丈アウターの魅力です。
(c)Rie Miyata
ベロア素材にキルティングを施した、ブルゾン系のふんわりアウターを、肩掛けで羽織っています。着こなしのポイントは、薄いシフォン生地のプリーツスカートとの組み合わせ。全く風合いの異なる素材同士のコントラストが際立っていて、適度な「ずれ感」が生まれました。腕を通さない肩掛けで羽織っているので、実際以上に量感が出て、腰から下がすっきりして見えます厚手のコートは着ぶくれが気になりますが、ショート丈やミドル丈のコートはかさばりを気にせずに済むから、自然と出番が多くなりそう。ふわもこ系のボア、軽やかな一重仕立て、クラシックなツイード、この３つのアウターがあれば、秋冬コーデは万全。しかも、ロングシーズンで着られるから、この機会に頼れる「相棒コート」を探してみませんか。
もこふわのボアアウターは圧巻の４WAYがすごい
秋冬に確かなぬくもりを約束してくれるのが、ふわもこのボア素材です。空気をたっぷり含んで、体温を逃がしません。アウトドア風に見えがちなところがありましたが、ガリャルダガランテの新作ブルゾンはドレッシーにもアクティブにも着こなしやすい、短め丈のオールラウンダー。しかも、ガランテお得意のリバーシブルです。
毛羽立ったボア面を表にして着ると、ボア特有のソフトな風合いが際立ちます。見るからにあたたかそうで、もちろん実際にぬくぬく。オフホワイトのやさしい色味はデニムパンツにもしっくりマッチ。カジュアル寄りのコーデにも、気品をまとわせてくれます。
トップスにも白系を迎えて、ほのかに色調をずらす「トーン・オン・トーン」を組み立てれば、穏やかな着映えに。バッグや靴も白やクリームで合わせると、さらにこなれた見え具合に整えられます。
前を閉めて着ると、ボアの質感が引き立ち、ほっこり感がアップ。まるで毛布にくるまっているかのような、癒やしムードの装いに。ノーカラー（襟なし）だから、首周りは伸びやか。タートルネックを見せるコーデで、首周りレイヤードに仕上げられます。
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今度は表と裏をひっくり返して、タフタ生地側を表に出しました。同じ白でも、ボアとは風合いが全く異なるから、完全な別物として着回せます。ボア面が内側になっているので、あたたかさは格別です。
タフタ生地には撥水性があり、出番を選びません。ブルゾンらしいスポーティー感とホワイトならではの清らかさを兼ね備えた着映え。はっきりした色のスカートと組み合わせて、コントラストを際立たせるのがおすすめのコーデ。前を開けて着れば、脚長ルックに映ります。
軽快なブルゾンに、あえてあでやかな赤スカートを合わせて、ずれ感を引き出しました。ブルゾン裾のドローコードを絞って、シルエットに丸みを出すアレンジも選べます。
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【PHILIPPE AUDIBERT】ビーンピアス ¥8,000(+tax)
表と裏のリバーシブルに加え、実は前後のリバーシブルも用意されています。つまり、表×裏、前×後の合計４パターンのバリエーションが選べるわけです。
ジップアップ部分を背中側に回したパターンでは、ふわっと膨らんだシルエットが引き立ちます。愛らしさやファニー気分が強まるから、無愛想になりがちな秋冬ルックに朗らかなムードを呼び込んでくれそう。ソフトなキャラクターまで醸し出す、メリットの多い着回しです。
ブルゾンの着丈を生かすには、長めレングスのウエアとのレイヤードが効果的です。シャツワンピースに重ねて、丈違いを際立たせれば、全体の縦長イメージが強まります。
この秋冬に人気がリバイバルするロングブーツにも、このブルゾンは好相性。丸みを帯びたブルゾンのやわらかいイメージと、レザーブーツのクール感のずれ具合が全体にこなれた雰囲気を漂わせてくれます。パンツの場合はブーツインして、レッグラインをすっきり見せる演出も選べます。
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一重仕立てのウールコートはきれいめで軽やかエフォートレス
「コート＝厚手でロング丈」というのは、ちょっと古いイメージかもしれません。近年は着心地の軽い、割とコンパクトな丈感のコートが支持を受けるようになってきました。ボリュームがかさばらないから、秋冬ルックが重たく見えないのがメリットです。
こちらのショートコートは大人っぽいシルエットの、一重仕立て（裏地なし）アウターです。繊維が細い「スーパー120」の上質ウールで仕立てたコートは、きれいめコーデに導いてくれます。色はライトグレーとカーキの２色から選べます。
裏地がないから、さらりと羽織れて、余計なかさばりが出ません。冬コートにありがちな「もっさり感」とは無縁。むしろ気負わない「エフォートレス感」が漂い、抜け感を演出できます。
目を惹くのは、幅が広く、スカーフみたいに優美な襟。襟からつながった、正面の打ち合わせ部分もナチュラルにロールしていて、自然体の着映えを印象づけてくれます。
コートでありながら、ジャケット感覚で使いやすい羽織り物。程よい光沢を帯びていて、上品な質感だから、着て行く場面を選びません。腕を通すあたりを、ゆったりめに仕立ててあるので、楽ちんな着心地。厚手のトップスを着込んでも、腕周りに窮屈さを感じずに済みます。
オールホワイトの上下に、ライトグレーのコートを重ねてノーブルな風情に。アイボリーのパンツは、裾のドローコードを絞って、細感を引き出せる仕掛け。適度なルーズ感があり、伸びやかなたたずまい。ヴィンテージライクな風合いだから、落ち着き感も備わっています。
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色違いのカーキコートには、フェイクレザーのパンツでマッチング。シックでアーバンなコーデにまとまりました。レザーパンツは本革ライクな風合いですが、実際はフェイクレザーだから、デイリーに着回せます。高い位置でトップス裾をウエストインして、コートの裾ラインとずらすことによって、レッグラインが伸びやかに映っています。短め丈のコートで使いこなしたいテクニックです。
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ツイード生地のＡラインコートはクラシックでレディーライク
この秋冬に勢いづくトレンドは「クラシック」。ちょっとレトロな雰囲気をまとって、品格を薫らせるのが新しい流儀に。着丈が長すぎないミドル丈は、どこか懐かしげな着映えに整います。
タイムレスな魅力を宿すツイード生地はクラシカルのトレンドにぴったり。やや裾の広がった、アルファベットの「Ａ」形シルエットのコートは、レディーレイクなたたずまい。ほんのりノスタルジーも帯びて、今のおしゃれ気分になじみます。
コートのベースカラーがブラックなので、上下ホワイトのコーデに重ねれば、きれいなツートーンで着こなせます。ツイードならではの張り感があって、コートルックに立体感が備わっています。
細部に工夫が凝らされた「技ありコート」です。両脇にスリットが深く入っているので、裾が軽快に躍ります。襟を立てて着ると、襟の裏が見えて、顔周りにコントラストが生まれます。
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【PHILIPPE AUDIBERT】ビーンピアス ¥8,000(+tax)
コートに品格が宿っているから、カジュアルウエアの格上げにも一役買ってもらえます。たとえば、デニムパンツに重ねて、クラス感をまとわせる使い方も可能です。パンツ裾をロングブーツに収めれば、スタイリッシュな足元に。スリットのおかげで裾が遊ぶ分、自然な着痩せ感を引き出せます。
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【FABIO RUSCONI】ロングブーツ ¥39,000(+tax)
【PHILIPPE AUDIBERT】ビーンピアス ¥8,000(+tax)