#01

NAOKO OKUSA
COLLABORATION

「冬のコーディネートに、絶対に必要なもの3つ」

今シーズンのスタイリスト大草直子さんとのコラボレーション企画は
このキーワードからスタートしました。
コート、スカート、バッグ。
大草さんならではの着眼点で出来上がったアイテムたち。
そのこだわりと共にたっぷりとお届けします。

NAOKO OKUSA COLLABORATION

01COAT

NAOKO OKUSA COLLABORATION

02SKIRT

NAOKO OKUSA COLLABORATION

03BAG

#02

NAOKO’S
STYLING SAMPLE

今回のコラボレーションのテーマは、「冬のコーディネートに、絶対に必要なもの3つ」。「とにかく好き!」と毎日手が伸びてしまうコートと、重たく厚くなる、この時期の素材や色を軽やかに見せてくれるスカート。そして、全身に前向きな明るさをプラスしてくれる「黒ではないバッグ」。そんな3つを作りました♡

NAOKO’S STYLING SAMPLE

01COAT

こだわりは、たくさんありますが(笑)、「女っぽくてハンサムなコート」を作りたくて、次のポイントにこだわりました。リッチな印象のための表面感が印象的なメルトン生地。コートを着るのが楽しみになるような明るいカラーパレット2色。1色目の白は、エッグシェルと呼ばれる色みです。実はアメリカでもっとも売れている「ペンキの色」で、女性の肌を柔らかく幸せそうに見せてくれます。そして萌黄のような繊細なグリーンは、どんなベーシックカラーとも合ってくれるし、着る人に透明感をプラス。まだまだあります。肩章で顔立ちをきりっと見せ、あえて少し斜めにつけたポケットでモード感を表現。ノーボタンで、さらっと自分を「ラップ(包む)できる」ように――。そうすることで、シルエットがなだらかで自分に近くなるのです。

イメージは「マチネの後に」(笑)。夫と出かけるミュージカルデートをイメージしました。着る服は、その場所やいる人たちに対する敬意を表すものだと思っています。華やかな場所には、クリアでくすみのない白を重ねて。デコルテの開いたドレスにも、トレンチライクなコートは、甘くなりすぎることなく羽織れます。

実はあまり見たことがないグリーンのコート。ファンデーション前のコントロールカラーにもなっている色で、くすみや赤みを消して、透明感をアップしてくれる効果があります。だから、あえて黒を使用しないコーディネートに。トーンが少しずつ違うグリーンを注意深く重ねて、繊細でライトな印象に。

Naoko's Private Snap

このコート大好き(笑)。きっと毎日着てしまう。ベージュのニット、サマーブルーのデニムと、曖昧で甘やかな色合わせに。前を開けて着ても、どこかラフで街角に「はまる」気がします。

COAT
NAOKO OKUSA × GALLARDAGALANTE
 ¥68,000+tax

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NAOKO’S STYLING SAMPLE

02SKIRT

全体的にマットになる冬だからこそ、実はボトムスは「軽い素材」のほうが使えます。例えば、ウールのタートルニット、フラノのスカートでは、どこにも軽快感や生っぽさがなくなってしまうのです。そこで作ったのが、ふんわりと軽く、繊細なチュールのスカート。パンプス、フラット、スニーカー、ブーツ――靴を選ばない、ミディ丈。透けるインナースカートも、光沢を抑えた、ナチュラルに見えるものを。着やすいように、バックウエストはゴム仕様にして、ただし、トップスをインにしたときにポイントになるよう、ベロアを配しました。もちろん色にもとことんこだわり、アンティークローズのようなスモーキーなピンクと、ドラマティックな黒。カジュアル、ドレスアップ。両軸使えるようなカラリングにしました。

スカートの軽さをさらに活かせるよう、白のジャケットとスタイリング。素肌の色に近いペタルなピンクは、それだけで女性らしさを表現できるので、ダークスーツ姿の男性の間で仕事をする時にも良いかなあ、と思っています。ヌーディなサンダルで足元はあくまでも軽快に。

適度なボリューム感はあるけれど、決して広がり過ぎないシルエットなので、大き目のニットと合わせるとカジュアルにも着こなせます。足元をしっかりブーツで支えてあげると、「ロング&ロング」のバランスもとりやすい!

Naoko's Private Snap

着るだけで、歩くだけで気持ちが上がるチュールのスカート。チュールがさらさらと揺れる、歩く姿も。そしてふんわりと裾を広げた座る姿もきれいで、本当に幸せになります。バックオープンのカシミヤのニットと合わせて△のシルエットに。

SKIRT
NAOKO OKUSA × GALLARDAGALANTE
 ¥22,000+tax

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NAOKO’S STYLING SAMPLE

03BAG

身体の中心に位置するバッグは、スタイリングに与える影響がとっても大きい。そのフォルム、色、素材、全てが「とても目立ちます」。無難に無難に、と黒に落ち着きますが、黒はとても強く手難い色。どんなコーディネート、どんなシーンにも合うのは、実は白なのです。横顔を照らすパールのピアスのように、その人自身を明るく見せてくれるからこそ、その色みはディレクターのKANOKOさんとも協議を重ねました。くすみのない白をベースに、トリミングをアイボリー色に。ほとんど色のコントラストがない2色だから、主張し過ぎず、けれどもシャープな印象も生まれました。

大好きなブルートーンのニットとデニムに、ひとさじの華やかさをバッグで。白のバッグがあると、かなり厚手のニットの「温度が下がり」、少しクールに着こなせます。靴も白にして、黒を選ばないクリーンなスタイルに。

Naoko's Private Snap

VASICのバッグはたくさん持っています。このアイコニックな1つも、実は2つ目。ストラップを長くして持ったり、短めにホールドしたり。「持ち方」でも印象が変えられます。かなり透明感のある白とアイボリーのカラリングも、冬の厚手の素材や重たい色を明るくしてくれます。もちろん、夏は夏で、軽めのワンピースやリゾートにも。通年使える白です。

BAG
NAOKO OKUSA×VASIC×GALLARDAGALANTE
 ¥37,000+tax

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#03

NAOKO OKUSA × VASIC × GALLARDAGALANTE

VASICのバッグは、
自由で楽しくて、
ポジティブな女性像に

「VASICディレクターのKANOKOさんの才能をいつもリスペクトし、こんな素敵なデザインを生み出してくれたことに、使い手として、心から感謝しています。」と語る大草さん。 バッグは、持つ人の人生や、この先の未来を入れて持ち歩く、とてもとても大切なアイテム。 今回コラボレーションしていただいた別注カラーのBOND MINIをメインにGALLARDAGALANTEの新作コレクションと共にコーディネートしていただきました。

01

ふわふわのニットに、少し光沢のあるスカート。さまざまな素材を自由に重ねた、冬の空みたいなスタイリング。このフレッシュ感、透明な冷たさを、白のバッグで際立たせて。あえてラフにもつことで、スカートの表情が、ラフに少しくずれます。

02

さまざまな色がミックスされたワンピースは、もちろん、その中の1色を選べば絶対に間違いありません。柄の中の最もダークな色ならシックに。最も明るい色なら、爽やかに♡足元もスリッポンだから、後者を選択しました。

03

白の分量を大きくすればするほど、甘さや華やかさが増します。ダークな色を選びがちなダウンジャケットも、「存在感が大きいからこそ、白に決定」。その甘さ、華やかさをさらに強調するために、バッグも白に。

Naoko's Comment:

「バッグは、持つ人の人生や、この先の未来を入れて持ち歩く、とてもとても大切なアイテム。四角いバッグは、真面目で堅実なその人が透けて見えるし、小さな小さなバッグは、足取りの軽いミニマル主義な女性を映します。VASICのバッグは、自由で楽しくて、ポジティブな女性像。本当にKANOKOさんそのもので、そこがとても好きです。」

Kanoko’s Comment:

「エッグシェルという言葉の響きには、柔らかでどこか温かみのある香りを感じさせます。シンプルでいて綺麗なカラーパレットにセンスや人柄が反映されているようで、大草さんの提案するワードローブは心の優しい品のある女性を想像させてくれます。そんな女性像をイメージしてVASICが今回ご紹介するシェードの異なるホワイトのバイカラーは、コーディネートにメリハリをつけるアクセサリーとして楽しんでいただけます。」

大草 直子 - Naoko okusa
スタイリスト

1972年生まれ、東京都出身。雑誌の編集に携わった後、独立しファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
WEBマガジン「mi-mollet(ミモレ)」のコンセプトディレクター。新媒体「AMARC(アマーク)」を主宰。