IACUCCI(イアクッチ) コラムvol.06

イタリア現地インタビュー
50周年の節目に誕生した記念バッグ「50th LANA」──
デザイナー・Naluが語る、ものづくりへの情熱。

IACUCCIの歩み

1976年当時は、合成皮革製品が中心で、まだ革製品の伝統がなかったイタリア・アブルッツォの地。
創業者Paolo IACUCCI/パオロ イアクッチが小さな工房を設立したことからすべては始まりました。

当初は、他ブランドの製造をアシストする下請け工房でしたが、ものづくりを続けるうちに「自分たちらしいもの、そして本物のMade in Italyを作りたい」という強い想いが芽生えました。その野心を形にすることは、決して平たんな道のりではありませんでしたが、私たち自身があえて挑んだ大きなチャレンジでした。
そして、私たちの品質の象徴とも言える「Made in Italy」へのこだわりは、それがイタリア人のDNAであり、品質を証明する名刺です。地元の熟練工房から皮革の扱い方を一から学び、「良いものを作るなら絶対にMade in Italyでなければならない」という信念を貫き、地道に技術を磨き続けました。
この歩みこそが、50年続くIACUCCIの揺るぎない原点です。

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職人とものづくり

私たちは、長年にわたり多くの職人と共に成長してきました。IACUCCIの工房では、ものづくりを単なる労働ではなく、長年受け継がれてきた栄誉ある職人技"Mestiere/メスティエーレ"と呼んでいます。この仕事への愛情を伝え続け、若い職人たちを大切に育ててきました。
私たちが何より大切にしているのは、厳選された上質なレザーを扱うこと、そして職人の「手仕事」が伝わるものづくりです。自動機械や大規模な工場設備はありません。自分たちの手でハンドルを作り、縫い、丁寧に仕上げる。本当に情熱がなければできない時間のかかる仕事だからこそ、ひとつひとつのバッグに心を込めることができます。
職人たちの誇りと深い愛情が、IACUCCIの美しいレザーバッグを支えているのです。

IACUCCI(イアクッチ) コラムvol.06

ANNIVERSARY BAG

IACUCCIが50周年を祝うサプライズ企画に選んだのは、日本でも大人気の「LANA/ラーナ」。
まず目を惹く素材は、LANAシリーズ初となるスエード。複数のスタッズを贅沢にあしらったスペシャルな仕様は、これまでのブランドの歴史とアイデンティティが凝縮されたモデルといえます。
まるでシルバーグレーのステッチのように配置されたスタッズは、職人が手作業でひとつひとつ穴を開け、丁寧に圧着していくことで完成します。このデザインは、過度に主張しすぎない「控えめで上品な美しさ」を表現しています。

IACUCCIのバッグは、自分らしさを持ち、周囲と同じではなく、自分の美意識で選びたいと願う「スタイルのある人のためのバッグ」です。自分なりのスタイルがある人は、バッグが持つ本質にすぐ気付くことができます。
スタイルのある人はスタイルのあるバッグを見抜く──。
「50th LANA」はまさに、そういった人たちのために作られた、今のIACUCCIを象徴するバッグです。

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50th LANA

今のIACUCCI

50年の歩みの中で、IACUCCIのデザインは時代や社会の変化に合わせて進化を遂げてきました。
10年前はもっとエレガントでクラシックなスタイルに重点を置いていましたが、近年の最も大きな変化は「上品さを残したカジュアル」という、モダンで少しスポーティーなテイストへと世界観を広げたことです。現代のライフスタイルに寄り添い、時代に合わせて一歩ずつ前進してきました。
しかし、どれだけ時代が変わっても、私たちの「軸」は決してブレません。最初のサンプルが完成したとき、「これ、自分が持ちたい?」と問いかけます。自分たちが心から愛せないものは絶対に作らない。この頑固なまでのアイデンティティを守り続けているからこそ、IACUCCIのバッグは今も変わらない輝きを放ち続けるのです。

日本のお客様へ・・・

IACUCCI(イアクッチ) コラムvol.06

日本のお客様は、私たちにとって特別な存在です。時に手の届かないほど高いレベルを求められる市場だと感じることもありますが、それほど彼らの目は厳しく、本物を見極める力があるからだと思います。日本のお客様は流行を消費するのではなく、素材や職人技、背景にあるストーリーまで理解し、良いものを「一生もの」として永く大切にされます。

IACUCCIのバッグの優れた機能性は、日本のお客様から教えていただいたものです。スタイルを重視するイタリアに対し、日本の方々は「モノの機能性」という視点に気づかせてくれました。


私たちのブランドを愛し、応援し続けてくださっている全てのお客様へ感謝します。
そして、これからIACUCCIと出会う新たなお客様にも感謝したいです。その出会い全てが、私たちに対する信頼の証だと考えています。
これからも、美しいものづくりのために、私たちは全力を尽くしていきます。
Paolo,Nalu,Gaia ── IACUCCI ファミリーより

IACUCCI(イアクッチ) コラムvol.06

behind the scenes…
left:designer/Nalu,ligh:creative director/Chizu

本編では語りきれなかったロングインタビューを、全3回の"SPECIAL TALK"としてニュースページにて公開中です。